測量基準点について
こんにちは、ご指名頂きました柴原です。
今回はテーマが基準点と言うことで、それについて簡単にお話します。
測量作業をするのに今は座標(経緯度を数値に置き換えたもので、X(測量では南北)・
Y(測量では東西)・Z(高さ)を使って表示します)を使用しているのですが、
その座標を使って何かを測るときの原点となるのが基準点です。
基準点は大きく公共の基準点と任意の基準点に分かれています。
実は日本には地図を作る(新しくなった場所の地図を修正する)為の基準となる点が、
日本各地に何万点も設置されています。国土地理院というところが、それらを調査、
管理していて私たちも国土地理院の資料や成果を利用させてもらって作業をしています。
こう言ったものが公共の基準点です。(GPSと連動しているのです。)
上の写真のように色々な種類があります。(見つけたら大事にしてほしいです。)
街で三脚を立てて上にアンテナを乗せて
測っている人がたまにいるのですが、それは
GNSS(GPS)を使って基準点を
設置・観測している人かもしれません。
上の写真は電子基準点というもので、常にGPSと
交信(通信)していて、その場所の位置情報を
更新している基準点です。上記の基準点を新しく
設置する時に電子基準点の位置情報を使います。
任意の基準点というのは、原点となる基準の点に、例えばXが100、Yが200、
Zが10のように測る人のさじ加減で数値を設定して使用する基準点のことです。
測量作業をするには、基本この基準点が2点以上必要となります。